韓国のLG化学は6日、ポーランド南西部ヴロツワフ近郊のコビエジツェで電気自動車(EV)用充電池工場の建設を開始すると発表した。2017年下半期に生産を開始する予定。同社は、現地工場の建設により、物流コストを抑え、欧州顧客の需要に迅速に対応できる体制を整える。また、欧州顧客との戦略的協力関係を強化していく方針を示している。
ポーランド工場で生産する純粋な電気自動車向けの充電池は、1回のフル充電で最大320キロメートルを走行することができるという。LG化学は新工場に2018年末までに約4,000億ウォンを投資する計画で、投資計画が完了すると同工場の生産能力は年10万個以上になる予定。工場の面積は4万1,300平方メートル。
LG化学は現在、韓国、米国、中国に自動車用電池の工場を持つ。ポーランドは4カ所目の工場で、全工場を合わせた生産能力は純粋な電気自動車向けで28万個以上となる。
米国、中国、ポーランドの工場は現地顧客向けに製品を出荷し、韓国工場は韓国市場向けのほか、世界の顧客の需要にも対応する。