独自動車部品大手のボッシュは12日、独システム・ソフトウエア開発会社のITKエンジニアリングの買収契約に署名した。自動車の電気駆動化や自動運転、ネットワーク化などで開発サービスの需要が増えている中、ITKエンジニアリングの買収により競争力をさらに強化する。
ITKエンジニアリングは買収後、ボッシュの100%子会社となり、ボッシュの開発サービス子会社であるボッシュ・エンジニアリングの管理下に入る。取引価格は公表しないことで合意した。取引成立にはカルテル当局の認可が必要となる。
ITKエンジニアリングは1994年の設立で、自動車業界のほか、医療・鉄道技術などにも開発サービスを提供している。2005年に約50人だった従業員数は、現在800人を超えており、急成長している。
ボッシュの100%子会社であるボッシュ・エンジニアリングは1999年に従業員13人の規模で設立された。現在は世界9カ国15カ所に拠点を持ち、2,200人の従業員を抱える企業に成長している。