独高級車大手のBMWは2018年から小型電気自動車「i3」に再び新しい充電池を採用する計画のもようだ。独自動車大手のオペルが航続距離の長い「アンペラe」を2017年に発売するほか、「i3」に比べ価格が大幅に安いルノーの電気自動車「ゾエ」も航続距離を伸ばしているなど、市場競争が激化していることが背景にあると見られている。独自動車専門誌『アウト・モートア・ウント・シュポルト』が報じた。
BMWは先ごろ、容量33キロワット時(kWh)の新型電池を搭載した「i3」の新バージョンを市場投入したばかり。同モデルの1回のフル充電による航続距離は新欧州ドライビングサイクル(NEDC)燃費モードで300キロメートル(km)となっている。従来モデルの電池容量は22kWhで、NEDCモードでの航続距離は190kmだった。
『アウト・モートア・ウント・シュポルト』誌によると、BMWが2018年から採用する計画の充電池では、NEDCでの航続距離が約450kmに伸び、実際の走行では1回のフル充電で約320kmを確保できると見られている。ただ、オペルが2017年に発売予定の「アンペラe」は容量60kWhの充電池を搭載し、航続距離はNEDCモードで約500kmを確保しており、実際の走行でも380km以上をクリアできるとされている。