米タイヤ大手のグッドイヤーは10月24日、ドイツ中西部のフィリップスブルクにあるタイヤ工場を閉鎖すると発表した。今回の措置により、今後の成長が見込める高価格の大型タイヤに経営資源を集中する。今回の措置により従業員890人が影響を受ける。
グッドイヤーの製品では、17インチ以上のプレミアムタイヤの需要が伸びており、特に新車用の販売が好調という。今後は付加価値の高い新製品の開発に積極投資する一方、供給が需要を上る利益率の低い製品の生産能力を縮小する。
独業界紙『オートモビルボッヘ』によると、フィリップスブルク工場では、乗用車用の夏用・冬用タイヤのほか、SUVやトランスポーター向けのタイヤを生産している。
同紙によると、フィリップスブルク工場は2017年末までに閉鎖する計画で、2017年初めから人員削減を進めていく。なお、工場に隣接する物流センターの運営は継続するという。