BMW、プラグインハイブリッド車「X1」の欧州市場投入を検討=独誌

独自動車専門誌『アウト・モートア・ウント・シュポルト』(電子版、11月9日付)によると、独高級車大手のBMWは中国市場のみで販売する予定だったプラグインハイブリッド車「X1 xDrive 25Le」を欧州市場にも投入することを検討しているもようだ。主力市場の米国と欧州でSUVモデル「Xシリーズ」の販売が好調なためで、BMW筋によると「X1 xDrive 25Le」を欧州仕様に変更する手間は比較的小さいという。

背景には、BMWがサブブランド「BMW i」から販売する小型電気自動車「i3」に採用したカーボン製の車体では、電池を搭載するスペースが限られており、航続距離の拡大が難しいことがある。2年後になると見られる「i3」の次世代の新型車載電池でも航続距離は約400キロメートルにとどまる見通しという。

また、BMWの開発筋によると、欧州連合(EU)の排ガス基準を遵守するためには、電気駆動車の販売を大幅に増やす必要があるが、「BMW i」のモデルのみでは大幅な販売増加は困難と見られている。

EUでは域内で販売される新車の走行1キロメートル当たりの二酸化炭素(CO2)排出量を2020年から95グラム以下に抑えることが義務付けられる。『アウト・モートア・ウント・シュポルト』誌によると、BMWは同基準を達成するためには、CO2排出量を今後さらに30%削減する必要がある。

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