欧州自動車工業会（ACEA）が11月25日発表した2016年10月の商用車新車登録統計によると、欧州連合（EU）（マルタを除く27カ国）における10月の新車販売は18万5,055台となり、前年同月に比べ2.4％減少した。これにより9月まで連続していた販売増加は21カ月でストップした。1～10月の累計では190万5,402台と、前年同期を11.6％上回っている。
10月の主要国の登録台数では、イタリアが前年同月比47.9％増の2万900台と大きく伸びたものの、ドイツ（15.0％減）、英国（6.4％減）、スペイン（5.7％減）、フランス（5.6％減）は減少した。1～10月の累計では、主要国のいずれも前年同期を上回っている。
カテゴリー別では、10月はすべてのカテゴリーで前年同月を下回った。3.5トン以下の小型商用車は前年同月比0.8％減の15万189台。イタリア（47.7％増）を除き、他の主要国はいずれも前年同月の水準に達しなかった。3.5トン超の中・大型トラックは、前年同月比9.0％減の3万1,853台、16トン以上の大型トラックは、前年同月比7.7％減の2万6,324台だった。
バスも前年同月比6.7％減の3,013台に減少した。国別では、イタリア（89.4％増）、スペイン（19.5％増）、ドイツ（3.6％増）が前年同月を上回ったが、英国は横ばい（0.0％）、フランス（16.6％減）は2ケタ減と低迷した。