独自動車工業会(VDA)は12月2日、ベルリンで開いた年次記者会見で、ドイツの乗用車市場は2016年通期では前年比5%増の約340万台に拡大する見通しを示した。2017年も2016年同様の高い水準で推移すると予想している。
国内生産については、2016年が前年比1%増の約580万台となり、2017年も今年並みの高い水準で推移すると予想している。
輸出は、2016年が前年並みの約440万台、2017年は前年比2%減の約430万台に低迷すると予想している。
また、ドイツ自動車メーカーの国外生産は、2016年通期で6%増え、初めて1,000万台の大台を突破する見通し。2017年は3%の成長を予想している。
■ 西欧も17年は横ばいの見通し
VDAは西欧の乗用車市場について、2016年通期では前年比5%増の1,390万台、2017年は横ばいの約1,390万台を予想している。
また、ロシアについては、2016年は前年比10%減の約140万台にとどまるが、2017年は5%増の150万台に若干回復すると見込んでいる。
英国については、欧州連合(EU)からの離脱を決めた影響が現れ、2017年は前年比8%減の約240万台に低迷するとの予想を示した。