独自動車部品大手のエルリングクリンガーは11月30日、米自動車メーカーからインストルメントパネル内の部品であるコックピット・クロスカービームの大型受注を獲得したと発表した。取引先の工場近くに新たに生産拠点を設け、2017年に生産を開始する計画。取引規模は5年間で数億ユーロになるという。
今回受注した製品は、取引先メーカーの次世代モデルに搭載される予定。金属と樹脂を組み合わせた構造で、鋼鉄製の従来製品に比べ大幅に軽い利点がある。流体を使った内部高圧成形(ハイドロフォーミング)による金属加工と樹脂の射出成形を一つの工程で生産することができる。
エルリングクリンガーによると、同社は15年以上前から金属部品を樹脂部品に置き換える研究開発に取り組んでおり、材料や製造方法に関するノウハウを蓄積してきた。