独自動車部品大手のシェフラーと工作機械大手のDMG森精機は11月に開催された日本国際工作機械見本市(JIMTOF)で、転がり軸受の積層造形(AM)技術の開発で協力すると発表した。また、2016年に開始したマーケティング協力を2017年も継続する。
AM技術の開発では、DMG森精機の工作機械「LASERTEC 65 3D」をベースにする。「LASERTEC 65 3D」は、5軸マシニングセンタとAMを融合した工作機械で、1台で切削加工と金属粉体の積層成形を実現した。今回の提携では、転がり軸受のプロトタイプや小規模生産におけるAM技術の活用を目指しており、生産工程だけでなく、材料についても研究する。
マーケティングでは、転がり軸受と直動軸受の分野で協力関係を継続する。シェフラーはこれまで、DMG森精機が開催する展示会や技術シンポジウム、トレーニング講習などに参加する形で協力してきた。