運転中の携帯電話操作、飲酒運転より危険=アリアンツ調査

運転中の携帯電話や車載機能の操作によるわき見運転は飲酒運転より危険であることがアリアンツ・テクノロジー・センター(AZT)が実施した調査で明らかになった。この調査はドイツ、オーストリア、スイスのドライバー1,600人を対象に電話インタビューで実施された。

ドイツにおける2015年の交通事故死亡者は約3,500人だった。そのうち256人が飲酒運転、約350人はわき見運転が原因だったとみられている。

過去三年間に事故を起こしたドライバーの60%が運転中に携帯電話の操作をしていたと回答。また、全体の46%が過去に運転中の携帯電話使用で取り締まりを受けた経験があった。

アリアンツ保険のマティアス・ショイバー氏は、「かつて飲酒運転はそれほど悪いことではないと考えられていた時代もあったが、今日では社会的に悪いことであると広く認識されるようになった。運転中の携帯電話使用に対しても同じ認識を持つべきである」と語る。

携帯電話のほか、ナビ端末やラジオなどの操作もわき見運転の原因となる。今回の調査では、車載機器の操作に気を取られることがよくあると答えたドライバーは全体の74%にのぼった。

アリアンツ保険は以前から、コミュニケーションツールが多様化している現代社会に合わせて道路交通法を見直すべきであると政府に訴えてきた。具体的には、車載機器の操作簡易化、新車への衝突防止システム搭載の義務化などを求めている。

上部へスクロール