カナダの自動車部品大手マグナ・インターナショナル傘下のマグナ・シュタイヤー(オーストリア)は来春にも新工場の建設地を決定する見通しだ。スロベニアが候補に挙がっているという。マグナ・シュタイヤーのギュンター・アプファルター社長が独専門誌『オートモビルプロダクション』(12月13日付、電子版)によるインタビュー取材の中で明らかにした。
新工場の建設は、自動車の受託生産の受注好調を受けた措置。アプファルター社長によると、オーストリアのグラーツ工場の生産能力は、新規受注の獲得により、年20万台の上限に達するという。
アプファルター社長は同誌に対し、「欧州、北米、中国で候補地を探している」と述べた上で、(グラーツ工場に近い)スロベニアが候補に挙がっているとコメントした。現在、候補地を調査・分析している段階であり、数カ月以内に決定する見通しを示した。
グラーツ工場では、2017年3月にBMW「5シリーズ」、2018年初めにはジャガー・ランドローバー(JLR)初の電気自動車「アイ・ペース(I-Pace)」の受託生産を開始する。
メディア報道によると、マグナ・シュタイヤーはさらに、JLRの小型クロスオーバーモデル、トヨタとBMWとの共同開発モデルで2019年の発売が見込まれているスポーツカーの受託生産も受注したと見られている。