仏自動車部品大手のフォルシアはこのほど、ドイツの自動車メーカー、ボルクヴァルトと中国に合弁会社を設立する計画について合意した。同合弁会社は、自動車用シートを開発・生産する。当初は、ボルクヴァルトが中国市場で販売する車両にシートを供給し、将来はボルクヴァルトが欧州で生産する車両にもシートを供給する予定。新会社は2017年1月から事業を開始する。
合弁会社ボルクヴァルト・フォルシア・オート・システムズは天津の新工場で当初、自動車用シートをジャストインタイム方式で生産し、徐々にシートフレームやシートフォーム、シートカバーなどの部品生産も開始していく。さらに、製品開発のための技術センターを開設するほか、アフターセールスサービス、テクニカルサポートも提供する計画だ。天津工場の従業員数は約800人となる予定。
合弁会社に対する出資比率はフォルシアが51%、ボルクヴァルト・グループが46%、ボルクヴァルト・オートモーティブ(中国)が3%となる。フォルシアは長期的に、ボルクヴァルト向けのコックピットの開発・生産を視野に入れている。