独高級車大手のBMWは12月20日、車両のネットワーク化と自動運転車の開発センターをドイツのウンターシュライスハイム(ミュンヘン近郊)に新設し、複数の拠点に分散しているこれらの分野のノウハウを新開発センターに集約すると発表した。2017年半ばまでにすべての関連分野を新拠点に移管する予定。
最終的に開発センターの従業員数は2,000人を超える見通し。新開発センターでは、ソフトウエアの開発から路上での走行試験、自動運転車の開発までを行う。BMWは2021年に、同社初の自動運転車「BMW iネクスト」を市場投入する計画。2017年には、ミュンヘンの市街地で自動運転車の実証試験を開始する予定。
自動運転と車両ネットワーク化に取り組む「プロジェクトi 2.0」では、チームの迅速な活動と意思決定の速さを特徴とする新たな協力形態を構築する。具体的には、小規模の専門チームによる迅速な活動、外部との提携、個人の高い決断力を発揮できる組織とする意向。
BMWグループでは現在、約600人の従業員が高度自動運転車の開発に従事している。ソフトウエアの開発が大部分を占めているという。ソフトウエアの開発では、ROS(Robot Operating System)などの最新技術を採用している。