独レオニ、家電・電気工具向け電線事業を売却

独電線大手のレオニは9日、家電や電気工具向けの電線事業を台湾系同業のビズリンク(Bizlink、本社:米カリフォルニア州フレモント)に売却すると発表した。売却価格は5,000万ユーロ。売却手続きは、監督当局の認可などを経て、2017年上半期に完了する見通し。

レオニは、家電や電気工具向けのケーブル加工品(ケーブルアセンブリ)およびケーブルハーネス(複数の電線を結束帯などで束ねたもの)事業をビズリンクに売却する。レオニは今回の措置について、将来成長に向けた事業の選択と集中の結果であるとし、当該事業の売却により、より利益率の高い事業に経営資源を集中する意向を示している。

一方、ビズリンクは今回の取引より、欧州市場における事業基盤を確保する。ビズリンクは1996年に台湾で設立、2009年に本社機能を米フレモントに移管した。中国、マレーシア、メキシコ、米国に工場を持ち、IT、自動車、医療機器、太陽光発電業界などに製品を供給している。

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