独自動車部品大手のボッシュは12日、独システム・ソフトウエア開発会社のITKエンジニアリングの買収手続きが1月11日付けで完了したと発表した。2016年10月に買収契約を交わしており、カルテル当局の認可を経て、買収が成立した。買収価格は公表していない。
ITKエンジニアリングは、ボッシュの100%子会社となり、ボッシュの開発サービス子会社であるボッシュ・エンジニアリングの管理下に入る。ただ、有限会社ITKエンジニアリングとして引き続き、ボッシュの開発部隊とは分離した独立した事業体として、独自ブランドで事業を継続する。
ITKエンジニアリングのミヒャエル・エングラート社長とヘルムート・シュタール取締役も経営陣として残り、ボッシュ・エンジニアリングのベルンハルト・ビーア社長が1月11日から、ITKエンジニアリングの取締役に新たに加わった。
ITKエンジニアリングは1994年の設立で、自動車業界のほか、医療・鉄道技術などにも開発サービスを提供している。従業員数は現在、900人を超えている。