スイスの投資会社Capvisは20日、自動車部品製造に必要な中空体の冷間加工技術などを得意とする独Felss(Felss Shortcut Technologies)を買収したと発表した。Felssは今後、投資会社の支援を受け海外事業の強化と、電子部品や医療機器など他の分野への進出を加速する。
Felssは1905年に独ケーニヒスバッハ=シュタインで設立された企業で、従業員は現在約600人。ヨーロッパ、アジア、アメリカに6拠点を持ち、売上高は約1億2,500万ユーロ。軽量かつ耐久性の高いコンポーネントを得意とし、大手自動車メーカーや自動車部品メーカーに製品を供給している。
Capvisはスイスの投資会社で、1990年からドイツ語圏及び北イタリアの中堅企業50社以上を買収し、取引規模は50億ユーロに達している。そのうち、これまでに10社の上場に成功している。