世論調査会社ユーゴブ(YouGov)はこのほど、ドイツで日常生活におけるロボットの導入についてアンケート調査を実施した(対象:2,048人、実施期間:2017年1月6~9日)。ロボット導入の増加に「賛成」と回答した人は全体の30%、反対は「28%」で、「どちらでもない」は38%と、意見が分かれた。性別では、男性の方がロボットの導入を前向きに考える人が多かった。
分野別では、「電気掃除機での掃除」(57%)、「芝刈り」(53%)、「窓ふき」(42%)などの家事や「家・庭の見張り」(44%)で賛成と回答する人が多かった。これに対し、「高齢者・病人の付き添い・看護」(11%)、「子供の世話」(4%)など人と直接関係する分野では賛成の回答が少なかった。「自動車の運転」(18%)も賛成の割合が少なかった。
ロボット導入における深刻な問題としては、「間違いの可能性がある」(51%)、「社会的関係の退化」(49%)、「社会的能力の喪失」(50%)、「雇用の喪失」(49%)を挙げた人が多かった。「データ保護」(27%)の回答は比較的少なく、「深刻な問題はない」(7%)は少数にとどまった。
回答項目にあった分野でのロボット導入を「想像できない」と回答した人は全体の20%で、女性(23%)が男性(16%)よりも多かった。