英自動車工業会(SMMT)が1月26日発表した国内自動車生産統計によると、2016年通期の乗用車生産は172万2,698台となり、前年に比べ8.5%増加した。1999年以降(179万9,004台)では最も多い。全体の約8割を占める輸出が10.3%増と好調だった。
輸出先は、欧州連合(EU)が最も多く、全体の56.0%を占める。2016年のEU向けの輸出は、前年比7.5%増の75万8,680台と好調だった。2番目は米国向けで全体の14.5%を占めた。米国向けは47.2%増と大幅に伸びた。3位の中国は3.1%増の8万8,610台だった。
メーカー別では、ジャガー・ランド・ローバー(JLR)が前年比11.1%増の54万4,401台と最も多く、2位の日産も6.5%増の50万台7,444台を生産した。JLRと日産は、通年の生産がいずれも50万台を超えた。
■ 商用車生産は0.6%減、エンジン生産は7.5%増加
商用車の2016年通期の生産は、前年比0.6%減の9万3,924台と、僅かに減少した。内訳は、輸出が16.2%増の5万4,842台と好調だった一方、国内向けは17.3%減の3万9,102台だった。
輸出が全体に占める割合は58.4%。地域別では、欧州向けが94.7%と大半を占める。2番目はアジア向けで全体の3.2%を占めた。
2016年のエンジン生産は、前年比7.5%増の254万5,608基だった。国内向けが32.1%増の112万4,947基と大幅に増えた。国内向けの割合は全体の44.2%。輸出向けは6.3%減の142万661基にとどまった。