スイスの自動車部品大手オートニウムは2日、2016年通期(1-12月)の金利・税金・償却前利益(EBITDA)が前年比9.8%増の2億4,500万スイスフランとなり、過去最高の利益を記録したと発表した。生産効率や欧州工場の稼働率向上、欧州、アジアにおける原材料調達コストの低下のほか、米イリノイ州シカゴハイツにあるオートニウムと日本特殊塗料(東京都北区)の合弁会社UGNの工場を売却したことが増益に大きく寄与した。
今回の増益を受け、経営陣は配当を前年比2スイスフラン増の6.5スイスフランに引き上げる意向を示している。また、2017年は4~5%の増収を見込んでいる。需要が低迷している北米市場における売上目標は昨年水準に据え置いたが、欧州市場では増収を期待している。