独自動車エンジニアリング大手のFEV(アーヘン)は2日、伊同業のSTEAを買収したと発表した。FEVは自動車開発の総合エンジニアリング・サービス会社になることを目指しており、機械設計や車体デザインなどを得意とするSTEAの買収によりサービス・ポートフォリオを拡充する。
FEVのステファン・ピシンガーCEOは「(車の)自動化やコネクティビティサービスの導入などによって、自動車の機能性やデザインは大きく変わってきている。今回の買収によって、内装だけでなく外装のデザインも一手に提供できるようになる」と語った。
STEAは1982年に伊トリノ県のベイナスコで設立された。同国のモデナとブラジルのベロ・オリゾンテに拠点を持ち、従業員は現在約80人。自動車、鉄道、船舶など幅広い産業分野の顧客に機械・エンジニアリングソリューションを提供している。
FEVは1978年にアーヘン工科大学教授だったステファン・ピシンガーCEOによって設立された。今日では、世界35カ所に拠点と約4,000人のエンジニアを抱える世界最規模の自動車エンジニアリング会社になっている。