独高級車大手BMW のノルベルト・ライトホーファー監査役会長はこのほど、2016年の販売台数で同社が独競合のメルセデスベンツに抜かれたことについて、「BMWはナンバーワンでなくてはならない」と述べ、同社の経営陣を厳しく叱責したもようだ。これには、ハラルド・クリューガー社長へのプレッシャーを高める狙いもあったと見られている。独『フランクフルターアルゲマイネ』紙(日曜版、3月5日付)が報じたもので、今回の叱責にはBMWの大株主であるクヴァント家も同意しているという。同紙によると、BMWのマネジメント層では、クリューガー社長に対し、より強い指導力と、今後の方向性を示すより明確なアナウンスを求める声が強まっているという。