VW、自動運転のコンセプトカー発表=ジュネーブモーターショー

独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)は6日、ジュネーブモーターショー(プレスデー:3月7~8日、一般公開:3月9~19日)に合わせて開いた自社イベントで、自動運転車のコンセプトカー「セドリック」を発表した。

セドリック(SEDRIC)は自動運転車(self-driving car)の略で、VWグループでは初めてとなる、ドライバーによる運転操作を全く必要としない自動運転の最高段階である「レベル5」を想定したコンセプトカーを発表した。

セドリックは、電気自動車で、車軸の間に充電池を配置して広い車内空間を確保した。4人乗り(2+2シート)で、ハンドル、ペダル、コックピットがない内装デザインとなっている。

乗車する際には、キーホルダーのような装置のボタンを押すと、乗員がいる場所まで移動してくる仕組みで、乗車後は言語操作で車両とコミュニケーションを取ることができる。フロントガラスには、有機発光ダイオード(OLED)の大型画面が設置されており、拡張現実(AR)技術やエンターテイメント機能などに活用できるほか、透明にして前方の景色を楽しむこともできる。

同コンセプトカーは、ドイツのポツダムにあるVWグループのフューチャーセンターヨーロッパとボルフスブルクにあるVWグループの研究チームが共同で開発した。

上部へスクロール