BMW、16年通期は2.2%増収・EBITベースでは2.2%減益

独自動車大手BMWグループは3月9日、2016年通期決算の売上高が前年比2.2%増の941億6,300万ユーロに拡大したと発表した。営業利益(EBIT)は前年比2.2%減の93億8,600万ユーロに低迷したが、最終利益では前年比8.0%増の69億1,000万ユーロを確保した。

自動車部門の売上高は、前年比1.0%増の864億2,400万ユーロに拡大した。営業利益(EBIT)は前年比1.8%減の76億9,500万ユーロだった。EBITベースの売上高利益率は8.9%と、前年の9.2%から0.3パーセントポイント後退した。ただ、同利益率は、2010年から7年連続で目標とする8~10%あるいはそれ以上を達成している。

BMWは3月21日に2016年通期決算の記者会見を開く予定。

■ 電気駆動モデルの販売、17年は10万台を目標に

自動車の出荷台数は前年比5.3%増の236万7,603台となり、過去最高を更新した。電気駆動モデルの販売は前年に比べ2倍近い6万2,000台を超えた。2017年はBMWグループ全体で10万台の電気駆動モデルを販売することを目標に掲げている。

BMWブランド単独の2016年の出荷台数は、前年比5.2%増の200万3,359台となり、同社史上初めて200万台の大台を超えた。「7シリーズ」(6万1,514台、前年比69.2%増)やSUVシリーズのXモデルの販売が好調だった。Xモデルの出荷台数は全体で前年比22.3%増の64万4,992台に大きく伸びた。

MINIブランドの出荷台数は前年比6.4%増の36万233台となり、過去最高を更新した。MINI「クラブマン」や新型カブリオレが成長をけん引した。

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