仏ヴァレオ、独新興企業Gestigonを買収

仏自動車部品大手のヴァレオは13日、3D画像を加工・分析するソフトウエアを開発するドイツの新興企業Gestigonを買収したと発表した。Gestigonの技術を自動車の安全機能や快適性の向上、自動運転技術などの開発に役立てる。

Gestigonはリューベック大学のスピンオフ企業として2011年に設立された。ドイツ北部のリューベックと米カリフォルニア州に拠点を持つ。

Gestigonの技術は、ドライバーの動作を認識するシステムとして、例えば、ナビゲーションシステムなどのジェスチャー操作や、カメラシステムと連動させて、ドライバーの疲労度を分析し、車内の照明や空調を自動調整するといったシステムに活用することができる。また、車内の様子を分析してエアバッグを適切に作動させる瞬間を調整するなど、安全システムにも投入することができる。

ヴァレオはドイツで企業買収を積極化しており、Gestigonの買収は、ここ1年で4社目となる。ヴァレオはこれまでに、車載テレマティクスシステムやモバイル接続ソリューションのサプライヤーである独パイカー、バス用エアコンシステムの世界的大手である独スフェロス(Spheros)、クラッチやギアアクチュエーターを生産している独自動車部品メーカーFTEオートモーティブを買収している。

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