トヨタ自動車は3月16日、欧州統括会社であるトヨタ・モーター・ヨーロッパ(TME)が、トヨタ・モーター・マニュファクチャリングUK(TMUK)が運営する英国のバーナストン工場に2.4億ポンド(約340億円)以上の新規投資を実施すると発表した。今回の投資により、工場の競争力を高めるとともに、英国におけるサプライチェーンの効率化を進める方針を示している。
今回の投資は、新世代プラットフォーム「TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)」を採用する車両の生産準備に向けたもので、今年から設備やシステムの新規導入や、最新の生産技術の導入を開始する。英国政府からは、バーナストン工場における人材育成、研究開発、環境負荷低減に向けた活動などで最大2,130万ポンド(約30億円)の支援を受ける。
TNGAはすでに、ハイブリッド車の4代目「プリウス」やトルコで生産しているコンパクトSUVの新型「C-HR」に採用されている。TNGAの採用は2020年までに新モデルの大部分に広がる見通し。
TMUKは、「アベンシス」や「オーリス」を生産するバーナストン工場のほか、ディーサイドにエンジン工場を持つ。TMUK全体の従業員数は約3,000人(期間従業員を除く)。