独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は20日、商用車部門フォルクスワーゲン・トラック・アンド・バスの2016年通期の販売が前年比3%増の約18万4,000台に伸びたと発表した。営業利益は前年比4%増の13億ユーロに拡大した。2016年の売上高利益率は6.1%だった。商用車部門では長期的に同利益率を9%に改善する目標を掲げている。MAN、スカニアと車軸やエンジンを共同開発することで2025年から年10億ユーロのコスト削減を見込んでいる。また、VWが16.6%を出資する米商用車大手ナビスターとの共同開発や部品調達での協力関係の強化が今後重要となってくる。
業界紙『アウトモビルボッヘ』(オンライン版)によると、VW商用車部門の責任者であるアンドレアス・レンシュラー氏は、アジア市場における事業拡大を視野に入れている。MANは中国のトラックメーカー、シノトラックに出資しているが、レンシュラー氏は「全てのオプションはオープンだ」と述べ、シノトラックへの出資拡大や新たなパートナーとの提携もあり得るとの見解を示した。