日欧がビッグデータの流通促進で合意

日本政府と欧州委員会は3月20日、顧客情報などのビッグデータの取り扱いについて協議し、個人情報を保護しながら日欧間でデータの流通を円滑化させることで合意した。世耕弘成経済産業相と欧州委のアンシプ副委員長らが、独ハノーバーで開催された国際情報通信技術見本市「CeBIT 2017」に合わせて会談を行い、共同声明をまとめた。

声明は、来年にかけて日本と欧州連合(EU)の双方で個人情報を含むデータの取り扱いに関連した法改正が行われる点に触れ、「適切な個人情報保護レベルを確保するなどにより、相互の円滑なデータ移転を促進するための新しい機会を提供する」と表明。今後さらに議論を進めることで一致した。

双方はまた、7月に予定されている「日・EUビジネス・ラウンドテーブル」に合わせてハイレベル対話や専門家会合を開き、データ流通の促進に向けた枠組み作りを進めると共に、ビッグデータの自由な流通がもたらす経済効果を共同で試算することなどで合意した。

上部へスクロール