ドイツ連邦議会、自動運転を可能とする道路交通法改正案を可決

ドイツ連邦議会(下院に相当)は3月30日、高度自動運転車の公道走行を可能とする道路交通法改正案を可決した。

同改正法では、特定の状況に置いて運転操作をシステムに委ねることを認めるものの、自動運転機能を使って走行していても、事故が起きた際などの責任は原則として運転者にあると定めている。高度自動運転車および完全自動運転車は、運転者が乗車していないドライバーレス車ではなく、ドライバーが常に、自動運転から手動運転に切り替える、あるいは、自動運転機能を解除することができる車両と定めている。

また、走行時の主要データを取集する「ブラックボックス」の搭載を義務付けている。事故が発生した場合には、「ブラックボックス」のデータを分析し、人的ミスか技術的な問題であるかを判断する。技術的な問題が認められた場合はメーカーの責任となる。走行データの記録により、事故の責任がすべて自動運転システムに起因してしまう状況を回避する。

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