日本ガイシ(愛知県名古屋市)は3月30日、ポーランドの製造子会社NGKセラミックスポーランドの2工場で自動車排ガス浄化用セラミックスの生産能力を増強すると発表した。総額で約290億円の設備投資を実施し、粒子状物質(PM)除去用の炭化ケイ素(SiC)ディーゼル・パーティキュレート・フィルター(DPF)とガソリン・パーティキュレート・フィルター(GPF)の生産能力を段階的に引き上げていく。
今回の生産能力増強は、排ガス規制の強化による需要拡大を見込んだ措置。2020年4月までに、GPFの生産能力は約3倍に、SiC 製DPFの生産は2工場合計で約3割、拡大する。
第1工場(シロンスク県グリヴィツェ市)では、約70億円を投資して、既存の工場内にGPFの生産設備を増設する。工期は2017年7月~2019年6月まで、生産開始は2018年7月を予定している。
ドンブロヴァ・グルニチャにある第2工場では、約220億円を投資して、敷地内にSiC 製DPFの新しい生産棟を建設する。工期は2017年8月~2020年4月まで。2019年4月の生産開始を予定している。