米マイクロソフトはこのほど、モノのインターネット(IoT)と人工知能(AI)のプロジェクトをサポートするための開発センター「IoT & AI Insider Lab」をドイツのミュンヘンに開設したと発表した。当該センターは、米レドモンドと中国の深センに次いで3カ所目となる。
ミュンヘンのセンターでは、欧州・中東・アジア(EMEA)地域の顧客を対象に、アイデアの段階からプロトタイプの開発、市場投入まで幅広くサポートする。同センターではすでに、ミュンヘンにドイツ事業本部を置いている米ネットワーク機器大手のシスコなどが顧客になっているという。
「IoT & AI Insider Lab」では、マイクロソフトのクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure(マイクロソフト・アジュール)」や3Dプリンターなど、ソフトウエアやハードウエアを無料で提供する。また、クラウドコンピューティングやデータサイエンス、機械学習、人工知能、組み込みシステム(エンベデッドシステム)などの分野の開発者やエンジニアからアドバイスなどを受けることができる。
独経済紙『フランクフルターアルゲマイネ』によると、米IBMもミュンヘンにマイクロソフトと同様のIoT研究センターを置いており、顧客のIoT開発プロジェクトを支援している。