独コンチネンタル、路面状態を分析するシステムを開発

独自動車部品大手のコンチネンタルは路面の状態を分析するシステム「ロード・コンディション・オブザーバー」を開発している。この分析データを運転支援機能と連動させ、例えば、雨の場合は自動ブレーキ機能を早く作動させるなど、安全性を向上させることができる。同システムは、自動運転技術にも活用できると見込んでいる。

「ロード・コンディション・オブザーバー」は、大部分の車両に標準装備されている横滑り防止装置(ESC)のデータや、単眼カメラの画像、温度などの天候情報、ワイパーの作動状況、クラウドデータ、タイヤと路面の間の摩擦力(グリップ)などの情報を総括して、路面状態を「乾燥」、「湿潤(路面がぬれている状態)」、「積雪」、「凍結」の4カテゴリーに分類することができる特殊なアルゴリズムを備えている。コンチネンタルによると、「乾燥」状態の認識機能については現在、自動車メーカーが試験を実施している。

コンチネンタルは将来の可能性として、「ロード・コンディション・オブザーバー」を車両の周囲360度の環境を分析するシステムと連携させ、自動運転技術に活用することもできると見込んでいる。

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