日立化成(東京都千代田区)は4月27日、ドイツの断熱部品メーカー、イゾライト(ISOLITE)を買収すると発表した。ドイツのプライベート・エクイティ・ファンドおよびその他の株主から同社の株式の100%を取得する契約を締結した。
イゾライトは、自動車や航空機、産業用途向けに断熱部品を供給している。中でも、イゾライトが開発した自動車のターボチャージャー向けの断熱製品は、自動車の燃費向上に寄与するターボチャージャーの搭載が米国や日本など欧州以外でも今後増える見通しの中、世界的に事業を拡大する潜在性があると見込んでいる。
また、両社の既存の販売網を通じて、イゾライトの断熱部品の販売を日本の自動車メーカーへも広げていくとともに、日立化成の自動車部材の欧州市場での販売を強化していく方針を示している。