英自動車工業会(SMMT)が4日発表した2017年4月の同国の乗用車新車登録は15万2,076台となり、前年同月に比べ19.8%減少した。大幅な減少は、4月1日から新しい自動車税(VED)率が導入されたため、3月に自動車の駆け込み需要があったことが主因。4月は復活祭(イースター)の祝日があり営業日が少なかったことも影響した。1~4月の累計は、前年同期比1.1%増の97万2,092台と、1~4月の過去最高を更新している。
4月の顧客別の登録台数は、個人(28.4%減)、大口法人(12.3%減)、小口法人(21.0%減)のいずれも大きく落ち込んだ。
燃料別では、代替燃料車(AFV)が前年同月比1.3%減となり、この47カ月間で初めてマイナスとなった。ガソリン車は13.1%減、ディーゼル車も27.3%減となった。
SMMTのホーズ会長は、4月に大幅な落ち込みになったものの、1~4月では過去最高の水準を維持していることから、税率変更による混乱が収まるにつれて新車需要も回復していくだろう、との見通しを示している。