伊ブレーキシステム大手のブレンボは今年3月のジュネーブモーターショーで、アルミニウム製の超軽量後輪スライディングキャリパー(ECSキャリパー:Electromechanical Combined Sliding Caliper)を発表した。従来の鋳鉄製のフローティングキャリパーと比べると計2.5キログラム(両輪)の軽量化に成功した。
ECSキャリパーは通常のブレーキとパーキングブレーキの機能を持っており、あらゆる気温や路面状態でブレーキが機能するように設計されている。キャリパーの油圧回路が機能しない場合は、ドライバーはパーキングブレーキを使って停車することができる。また、坂道に駐車する際は気温によるディスクとパッドの歪みを矯正するプログラムが自動作動する(ホットブレーキ・リクランプ機能)。
キャリパーのカラーは現在ブルーのみだが、ブラックとオレンジが追加される。新製品はジュネーブモーターショーで復刻版が発表された仏自動車大手ルノーのスポーツカーブランド「アルピーヌ」の新モデル「A110」に採用されることになっている。