ドイツのアンゲラ・メルケル首相は15日にベルリンで開かれた党派会議(Fraktionskongress)で、ドイツ政府が目指している電気駆動車の普及台数を2020年までに100万台とする目標について、「現在の状況を見る限り、目標は達成できないだろう」と述べ、実現は難しいとの認識を示した。ロイター通信が報じた。ただ、スマートフォンが急速に普及した例があるように、突然に突破口が開ける可能性もある、と述べ、ドイツは引き続き、電気駆動車への移行に備えなければならない、とも付け加えた。
ドイツ政府は電気駆動車を対象とした購入補助金を導入するなど助成政策を実施しているものの、電気駆動車の販売は依然として低迷しており、電気駆動車の普及台数は10万台以下にとどまっている。