ZF、e.GO Mobileと合弁会社e.GO Mooveを設立

独自動車部品大手のZFフリードリヒスハーフェンは18日、ZFが2016年に設立したベンチャーキャピタル子会社ツークンフト・ベンチャーズと、独アーヘン工科大学(RWTH)が設立した電気自動車の開発ベンチャー企業e.GO Mobileが合弁会社「e.GO Moove」を設立すると発表した。都市走行向けのネットワークで繋がった電気駆動の自動運転車「People and Cargo Mover」を開発・生産・販売する。新合弁会社はこのほど、最初のプロトタイプをアーヘン工科大学のキャンパスで披露した。

ZFは新合弁会社に、駆動システムや先進運転支援システム(ADAS)、車台技術、センサーフュージョン技術(複数のセンサーから得たデータを統合的に処理する技術)などを提供する。また、車車間通信や車とインフラとの通信などを可能にする。学習機能を備えた、人工知能(AI)を基盤としたスーパーコンピューティング技術の制御システム「ZF ProAI」も投入する。

ZFはZF ProAIの開発で米半導体大手のエヌビディアと協力しており、e.GO Moove向けの自動運転機能の開発では、ZF、エヌビディア、e.GO Mobileが協力する。

ZFは、世界的に旅客輸送、貨物輸送の両分野で自動運転機能を持った電気駆動車に高い需要があると見込んでいる。

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