英自動車工業会(SMMT)が5月25日に発表した同国の2017年4月の国内自動車生産統計によると、乗用車の生産は12万2,116台となり、前年同月に比べ18.2%減少した。復活祭(イースター)の祝日が今年は4月となったことが影響した。1~4月の累計では59万3,796台と、前年同期に比べ1.0%の増加となっている。1~4月の生産のうち、輸出が3.5%増え、国内の減少分(7.0%減)を補った。輸出向けは乗用車生産全体の約8割を占めており、主に欧州連合(EU)諸国に出荷している。
4月の商用車生産は6,132台にとどまり、前年同月に比べ28.3%減少した。4月は復活祭祝日の影響もあるが、1~4月の累計も前年同期比8.1%減の2万9,583台にとどまった。国内向けの生産台数が過去2年の増産の反動で大きく落ち込んだためで、2015年と2016年は規制変更に対応するための買い替え需要があり、国内向けの生産台数が大幅に増加していた。一方、1~4月の輸出向けは前年同期比12.6%増の1万9,087台に拡大した。
エンジンの生産は、4月が復活祭祝日の影響などで前年同月比14.5%減の19万8,090基に落ち込んだ。1~4月の累計では、前年同期比4.7%増の94万2,238基を生産している。