ドイツ連邦陸運局(KBA)が2日発表した2017年5月の国内乗用車新車登録は32万3,952台となり、前年同月に比べ12.9%増加した。大幅な増加には、5月は前年同月に比べ営業日が2日多かった影響がある。1~5月の累計は、前年同月比4.7%増の145万9,333台だった。
5月の顧客別の登録台数は、法人が前年同月比で15.5%増(市場シェア:64.0%)、個人向けは同8.5%増加した(市場シェア:36.0%)。
燃料別では、ガソリン車が前年同月に比べ22.6%増えた一方(市場シェア:56.8%)、ディーゼル車は1.4%減少し、市場シェアを40.4%(2016年5月:46.3%)に落とした。1~5月でもディーゼル車の市場シェアは41.9%(2016年1~5月:47.1%)に落ち込んでいる。
電気自動車は158.5%増の1,520台に拡大した。ハイブリッド車は、前年同月比134.0%増の6,843台、うちプラグイン・ハイブリッド車は前年同月比193.3%増の2,323台だった。
5月のブランド別登録台数は、最大手のフォルクスワーゲン(VW)が前年同月比8.8%増だったほか、ドイツ勢はスマート(10.0%減)を除きいずれも前年同月を上回った。
輸入車も前年実績を上回ったブランドが多かった。輸入ブランドで最大手のシュコダは14.1%増、2位のルノーは3.7%の増加だった。
日本勢は、レクサス(129.2%増)が3ケタの伸び率となったほか、トヨタ(38.2%増)、三菱自(29.4%増)、スズキ(26.9%増)、スバル(18.2%増)、マツダ(12.5%増)、日産(11.1%増)は2ケタの増加だった。唯一、ホンダ(1.6%減)が前年同月を下回った。
■ 5月は国内生産・輸出ともに増加
独自動車工業会(VDA)によると、5月の生産台数は前年同月比7%増の36万9,400台、輸出も8%増の48万2,400台に拡大した。1~5月の累計は、生産が前年並みの244万7,600台、そのうち187万8,000台が輸出向けだった。
国内受注は5月が10%増、国外受注も3%増加した。