韓国サムスングループのサムスンSDIは5月29日、ハンガリーのグドゥ(Goed)で自動車用電池工場の完工式を行った。当初は2018年下半期に商用生産を開始する予定だったが、2018年第2四半期に前倒しできる見通しとなった。
グドゥは、首都ブダペストから北へ約30キロメートルに位置する。新工場はサムスンの旧プラズマディスプレーパネル工場を再活用したもので、面積は33万平方メートル。生産能力は純粋な電気自動車で年5万台分となる。
サムスンSDIはハンガリーの新工場と、韓国の蔚山(ウルサン)と中国の西安にある既存工場と合わせて自動車用電池の三極生産体制を構築する。ハンガリー工場の建設により、欧州の自動車メーカー向けに供給する電池の物流コストを抑えると共に、欧州市場の需要に迅速に対応できる体制を整え、現地の顧客サービスも改善する。