独コンチネンタル、非接触充電システムを開発・充電プロセスの簡易化に注力

独自動車部品大手のコンチネンタルは5月31日、同社が開発した電気自動車のワイヤレス給電(非接触充電)システムを6月に開催するコンチネンタル・テクショーと9月のフランクフルト国際モーターショー(IAA)で紹介すると発表した。同システムでは、充電プロセスを簡易化し、ドライバーの負担を軽減した。より快適に充電できる環境を整えることで、電気自動車の走行距離も伸びると見込んでいる。

ワイヤレス給電は、地面に埋め込まれた充電スポットの上に停止すると無線で充電できるシステム。コンチネンタルは充電スポットの上に適切に駐車することができるポジショニングシステムや、充電スポットと車両が自動的に通信してドライバーに充電を開始する時間などを知らせるシステムなど、充電に関するドライバーの負荷を軽減する包括的な充電システムを開発した。

充電システムの出力は最大11kWで、1分間の充電で1キロメートルを走行できる。買い物に20分間かかるとすると、航続距離で20キロメートル分の充電量を確保することができる。

従来のケーブルを使用した充電では、悪天候や寒い季節、駐車スペースが狭い場所などでは車から降りてケーブルを接続する作業が煩わしく、充電を躊躇するケースもあった。これに対し、コンチネンタルが今回開発したワイヤレス給電システムでは、様々な支援システムにより充電に必要な手間を省き、快適性を向上させることに注力した。

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