米ゼネラルモーターズ(GM)の独子会社オペルのカールトーマス・ノイマン社長は12日、ツイッターを通して社長を辞任したと明らかにした。オペルの監査役会は同日、臨時監査役会議を開き、ミヒャエル・ローシェラー財務担当取締役(48)が新社長に就任する人事を決定した。
GMの欧州子会社オペル/ボクソールは仏自動車大手PSAグループへの売却が決定している。カルテル当局の認可を得て、PSAグループへの売却手続きが行われる予定であり、ノイマン氏はGMからPSAへの移行が完了するまで、オペルの経営幹部として同社に残る。
ノイマン氏は2013年3月にオペル社長に就任した。約4年間でオペルのイメージ改善などを実現した手腕が評価されている。ただ、オペルは1999年から18年間に渡り赤字が続いており、ノイマン社長はオペルの黒字化を実現できなかった。
新社長に就任するローシェラー氏は独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)で米国事業の財務担当責任者などを務めた経歴を持ち、オペルには2012年に移籍した。