自動車用照明で欧州3社がカルテル、EUが2700万ユーロの制裁

欧州連合(EU)の欧州委員会は6月21日、自動車用照明機器の製造・販売を手掛ける欧州3社がカルテルを結んでいたとして、総額約2,700万ユーロの制裁金支払いを命じたと発表した。対象となるのは独ヘラー、伊オートモーティブ・ライティング、仏ヴァレオ。ヴァレオは摘発に協力したため、制裁を逃れた。

欧州委が問題視したのは、3社が乗用車、商用車メーカーに供給する照明機器のスペア部品。量産を終えた後の販売について、談合による価格の吊り上げなどを行っていた。カルテルの期間は3年以上に上った。

制裁額はオートモーティブ・ライティングが1,634万7,000ユーロ、ヘラーが1,039万7,000ユーロ。ヴァレオは最初にカルテルを通報し、調査に協力したことから、制裁を全額免除された。

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