米IT大手のIBMは6月14日、独高級車大手のBMWがこのほど開始したオープンデータプラットフォーム「BMWカーデータ」のパイロットパートナーとなったと発表した。IBMのクラウドサービス「IBMブルーミックス」と「BMWカーデータ」を結合し、さまざまな情報源から収集した大量のデータを統合・分析することができる「IBMワトソンIoT」のコグニティブ技術やデータ分析を活用した様々なサービスを提供できるようにする。
「BMWカーデータ」は車両データをベースにした包括的なサービスの提供を可能にするデータプラットフォームで、顧客が車両データの提供に同意すると、BMWのサーバーを経由して走行距離や燃費などのデータを保険会社や修理工場などの外部の事業者に提供する。
「IBMブルーミックス」と「BMWカーデータ」を連携すると、保険会社や修理工場などの事業者は、IBMのコグニティブ技術やデータ分析を使用した様々な新しいサービスを顧客に提供できるようになる。
IBMはさらに、中立的なサーバーを運営し、BMWだけでなく、他の自動車メーカーの車両データも収集・提供できるようにする。同データプラットフォームの活用事例などの詳細は2017年秋に発表する予定。