ドイツ連邦陸運局(KBA)が4日発表した2017年6月の国内乗用車新車登録は32万7,693台となり、前年同月に比べ3.5%減少した。1~6月の累計は前年同期比3.1%増の178万7,026台となった。1~6月の新車登録のうち、個人は全体の34.6%(前年同期比2.5%増)を占めた。
1~6月の燃料別の新車登録は、ディーゼル車が前年同期に比べ9.1%減少し、全体に占める割合は41.3%にとどまった。ガソリン車は前年同期比で11.7%増加しており、全体に占める割合は55.8%に拡大した。代替燃料車では、ハイブリッド車が前年同期比81.8%増の3万7,520台、うち、プラグインハイブリッド車は100.3%増の1万2,264台と大きく伸びた。電気自動車も133.9%増の1万189台と、3ケタの伸び率となった。
1~6月のブランド別では、最大手のフォルクスワーゲン(VW)が3.8%減少した。ドイツ勢では、スマート(7.6%減)の減少幅が最も大きかった。メルセデスベンツ(6.6%増)、MINI(5.9%増)、フォード(4.3%増)、ポルシェ(2.4%増)は前年同期を上回った。
国外ブランドで最大手のシュコダは2.4%増加。テスラ(143.6%増)、アルファロメオ(65.9%増)も好調だった。DSは31.3%減と大きく落ち込んでいる。
日本勢は、レクサス(64.2%増)、トヨタ(27.4%増)、スズキ(23.8%増)、三菱自(18.5%増)が2ケタ増と好調。スバル(5.8%増)、マツダ(3.3%増)も前年同期を上回った。ホンダ(24.9%減)は2ケタの減少、日産(3.0%減)も前年同期を下回った。
■ 輸出・国内生産、1~6月は僅かに減少
独自動車工業会(VDA)によると、6月の輸出は前年同月比11%減の36万9,500台、生産台数も12%減の49万3,300台と不調だった。1~6月の累計では、輸出が前年同期比2%減の224万5,300台、生産台数も3%減の294万900台にとどまった。
VDAは2017年通期では、生産台数が前年比2%減の560万台、輸出も2%減の430万台にとどまると予想している。輸出や国内生産の落込みは、英国市場における需要後退や国外生産の増加の影響があるという。
一方、2017年通期の新車登録台数では、前年並みの335万台を維持できると予想している(2016年:335万1,607台)。