韓国の電機大手LG電子は6月29日、ドイツの高級自動車メーカーが次世代モデルに採用する計画の先進運転支援システム(ADAS)向けのカメラモジュールおよび関連ソフトウエアを受注したと発表した。
ADASカメラは、車両周辺の交通情報を収集・分析してドライバーの運転操作をサポートし、安全性を向上させることができる。例えば、前方の車両や障害物を認識し、衝突の危険が差し迫ると自動緊急ブレーキを作動させるシステムや、車線維持支援システム(LKAS)、交通標識認識システム、ライトのハイビーム自動制御システムなどに活用することができる。
LG電子は今回の取引先のメーカー名を明らかにしていないが、独業界紙『オートモビルボッヘ』によると、業界ではメルセデスベンツの可能性が高いと見ている。両社は2年前の米家電見本市「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)」で同様のシステムを共同で出展していた。