独自動車部品大手のべバストはこのほど、ロシアのモスクワ近郊の都市ロブニャ(Lobnja)に自動車用暖房システム事業の新拠点を開設した。新拠点ではパーキングヒーターを組み立て、ロシアの自動車メーカーに一次部品として供給するほか、国内4カ所の営業所を通してディーラーや修理工場などに製品を販売する。
同社のホルガー・エンゲルマン社長は「ロシアではパーキングヒーターといえば「べバスト」と言われるほど知名度は高い」と述べ、寒冷地の多いロシアでの事業拡大に期待を示した。新拠点の床面面積は約4,000平方メートル。投資規模は約1,000万ユーロ。研修センターも併設されている。
べバストは1901年の設立で、自動車用のスライドルーフ、パノラマルーフ、暖房システムなどを手掛ける老舗メーカー。従業員数は世界全体で約1万2,000人。2015年の売上高は29億ユーロだった。