欧州自動車工業会(ACEA)が14日発表した欧州連合(EU)(マルタを除く27カ国)の2017年6月の新車販売(登録)台数は149万1,003台となり、前年同月に比べ2.1%増加した。伸び率は小幅なものの、自動車業界が経済危機の打撃を受ける直前の2007年6月に近い高水準であるという。
6月の主要国の販売は、イタリア(12.9%増)、スペイン(6.5%増)が大幅に伸びた一方、英国(4.8%減)、ドイツ(3.5%減)は減少した。2004年以降にEU入りした新規加盟国が12.0%増と好調で、EU全体の販売増に寄与した。
6月のメーカー別の登録台数は、最大手のフォルクスワーゲン(VW)グループが前年同月比2.7%増、2位のルノー・グループは2.8%増、3位のPSAグループも4.0%の増加を確保した。
日本勢は、スズキ(14.6%増)、トヨタ・グループ(13.8%増)が2ケタ増、三菱自(9.2%増)、日産(5.0%増)も前年同月を上回った。一方、マツダ(7.8%減)とホンダ(12.8%減)は前年同月を大きく割り込んだ。
■ 1~6月は4.7%増加
EUの1~6月の新車販売は前年同期比4.7%増の821万921台だった。主要国では、イタリア(8.9%増)、スペイン(7.1%増)、ドイツ(3.1%増)、フランス(3.0%増)で販売が伸びたが、英国(1.3%減)は低迷した。