独高級車大手のBMWグループは7月25日、傘下の小型車ブランドMINIにとって初となる純粋な電気自動車を英国のオックスフォード工場で生産すると発表した。この電気自動車はMINIの3ドアバージョンで、2019年に生産を開始する予定。電気駆動システムは、ドイツのディンゴルフィング工場とランツフート工場から供給する。BMWは今回の決定について、オックスフォード工場は、MINIの3ドアモデルの大部分を生産していることが決め手となった、と説明している。
MINIの電気自動車の生産拠点をめぐっては、英国が欧州連合(EU)からの離脱を決めたことから、英工場のほかに、MINIを受託生産しているオランダのVDLネッドカー、ドイツのライプチヒ工場およびレーゲンスブルク工場も候補に挙がっていたとされている。
■ 電気駆動車の割合、25年に15~25%を予想
BMWグループは、同社の自動車販売全体に占める電気駆動車の割合が2025年には15~25%に拡大すると予想している。
BMWグループの2016年の自動車出荷台数は236万7,603台だった。電気駆動車の出荷台数は6万2,000台を超え、全体に占める割合は約3%だった。16年の出荷台数を基に計算すると、同グループの2025年の電気駆動車の販売は、約36万~60万台となる。
2017年はBMWグループ全体で10万台の電気駆動モデルの販売を目指している。