3Dプリンター(積層造形)技術のエンジニアリング会社ビオニック・プロダクションとドイツのタービン部品メーカーであるライストリッツ・タービネンテヒニックは、6月に開催された航空宇宙産業見本市「パリ航空ショー」で戦略提携に関する趣意書に署名した。それぞれのノウハウを持ち寄り、新市場の開拓で協力する。
3Dプリンターは従来の生産方法に比べ、デザインの自由度が大幅に高いほか、コスト効率が改善するなどの利点がある。両社は協力により、生産工程やコスト効率の改善、製品の幅を広げて新市場を開拓する。
ライストリッツはドイツ西部のレムシャイトに本社を置く。従業員数は約800人。ドイツのほか、クロアチアとタイに拠点を持つ。
ビオニック・プロダクションは、レーザー技術における基礎研究の実用化を促進する目的でドイツのハンブルクに2009年に設立されたコンピテンス・センターLZN Laser Zentrum Nordのスピンオフ企業。ドイツのハンブルクに拠点を置き、3Dプリンターによる部品生産のコンサルティングや小規模の受託生産などを事業としている。