英新車登録、7月は9.3%減少

英自動車工業会(SMMT)が4日発表した2017年7月の同国の乗用車新車登録は、16万1,997台となり、前年同月に比べ9.3%減少した。販売減少は4カ月連続。1~7月の累計は、前年同期比2.2%減の156万3,808台となった。

7月の燃料別の登録台数は、代替燃料車(AFV)が前年同月比64.9%増と好調に推移し、市場シェアは5.5%と過去最高を更新した。これまでの過去最高は2017年6月の4.4%だった。これに対し、ガソリン車は3.0%減、ディーゼル車は同20.1%減と大きく落ち込んでいる。顧客別では、個人(6.8%減)、小口法人(23.8%減)、大口法人(10.1%減)のいずれも前年同月を下回った。

SMMTのホーズ会長は販売減少について、消費者や企業の信頼低下が乗用車の新車需要に影響していると述べ、政府に対し英国の欧州連合(EU)離脱の具体的な計画を提示するよう迅速な対応を要請した。また、代替燃料車の販売が伸びている一方、他の燃料で販売が低迷しているのは、政府の大気汚染改善計画の不確かさが明らかに影響している、と指摘した。さらに、排ガス規制「ユーロ6」に対応したモデルに課金する計画はなく、従来のガソリン車やディーゼル車の販売は約23年間(2040年までは)禁止されない、と説明した。